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ロルフィングとマッサージセラピーの違いについて

ロルフィング(ストラクチュアル・インテグレーション)とマッサージ(補医療行為)の主な違いはそれぞれの療法においての効果や施術者のセッション中におけるアプローチの仕方等に見受ける事ができます。

まず、マッサージについて、その主な効果は、血行の促進、老廃物の排泄、筋肉の痙攣や痛みを和らげたり、怪我やストレスに関連するうずきや苦痛を軽減したり、身体全体の活力を促進したりといった事があげられます。マッサージでは施術者は主に被施術者の筋肉に対して施術します。

次にロルフィング。ロルフィングの主な効果ですが、人の姿勢や体型を改善したり、柔軟性を向上させたり、身体全体の動きを良くしたり、という事があげられます。ロルフィングを行う施術者は主に被施術者の筋膜系(myofascia)に施術を行います。この筋膜系は身体の中で骨や軟骨、そしてそれ以外の柔組織(soft tissue)を支えたり、骨の位置を動かしたり、筋肉の動く角度や方向、又その動きそのものの質を決めたりと身体全体の形や機能を決定する上で非常に重要な役割を果たします。筋膜(Fascia)は薄く、伸縮性がある半流動体の膜であり、すべての筋肉や骨、血管や神経、臓器などを包み込んでいます。それゆえ、筋膜は人が姿勢を維持したり、身体の型に応じて理想的に動かしたりする時に、身体をしっかりとまとめ上げる(統合性を保つ)役割を果たしています。アイダ・ロルフ博士は筋膜系を“変化(姿勢)の器官”と定義した上で、怪我や慢性的な痛みやストレス、その他のトラウマはこの器官の機能を低下させると述べています。そして、怪我やストレス等の影響を受けだんだんと伸縮性や柔軟性を失い固くなった筋膜は、結果として筋肉や関節の動きを制限し始めます。

ロルフィングは身体の部分々(頭・胴・脚等)が重力に対して理想的に整えられれば、生体の機能は自然に改善するものであろう、という理念のもとに施術が行われています。もし身体が重力に対して理想的に整えられていなければ、身体の中の多くの筋肉がバランスを保つ為に、常に伸/収縮を繰り返さなくてはならなくなり、多くのストレスが身体にのしかかります。このバランスが崩れた姿勢を数が月や数年に渡って保ったままでいると、やがて身体の中の筋膜が短く固まったりと変化し、このバランスのとれていない姿勢の維持に努めます。やがて、この自然本来の性質を失った筋膜の為、身体の動きも固く鈍くなり、その結果身体に痛みやつっぱりを感じたり、精神的な明解さを失ったり、感情的なストレスを経験したりします。

ロルファーの手技による圧と、クライアントのロルファーの手技にシンクロナイズさせた身体の動きによって、固く制限された筋膜を開放することができます。この筋膜が本来の性質を取り戻すことによって、身体は重力に対しての理想的な整列(ライン)を取り戻し、身体が動いている状態や、静止している状態でのバランスを回復します。その他、ロルフムーブメント・プラクティショナーとしてのトレーニングを受けたロルファーはセッションの中で、クライアントの身体の動かし方の再教育を行ったりもします。その再教育の中で、ロルファーは身体の中に余分な緊張やストレスを発生させるような身体の動かし方をより自由でより統合性の高い動かし方へと導いてゆきます。ロルフ・ムーブメントはロルフィンの手技との併用により、より効果を高める事ができます。

ロルフィングの効果は累増的で、一つのセッションの効果が次のセッションの効果に上乗せされてゆきます。

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